地球温暖化対策が急務とされる今日、数十年に渡り石油由来のポリエチレン製品を製造販売してきた吉沢工業株式会社。規模は小さくともCO2排出に対する責任を感じていました。この反省から、サトウキビ由来のバイオマスポリエチレンを積極的に活用し、低炭素排出製品「SUGARE GREEN」をメインの包装材とすることで、未来へ向け歩んで行きます。
長年培ってきた包装材の原料ブレンドのノウハウと、各押出機械に設置された原料ブレンド装置を活用することで、コストに見合ったバイオマスポリエチレンを投入することが可能となります。
バイオマスポリエチレンの原料も、石油由来ポリエチレンと同じ「エチレン」から作られています。そのため、石油由来のポリエチレン製品と遜色ない品質・強度の製品をバイオマスポリエチレン製品においても提供する事が可能です。
環境保全を考えた包装材づくりとともに、製造時のCO₂排出量削減にも取り組んでいます。吉沢工業では、富山県の豊かな水資源を利用した水力発電に力を入れている電力会社と契約しております。エネルギーの地産地消や発電時にCO₂排出量が非常に少ないクリーンエネルギーを生み出す水力発電に着目し、今後は地元の小水力発電からの電力購入も視野にいれ、さらなる低炭素化に取り組んでいきたいと考えております。
インフレーション成形から、印刷、製袋加工までを一貫して生産しております。機械の台数は多くはありませんが、さまざまな種類の包装材に対応できるようになっております。
インフレーション押出成形機を狭幅用から広幅用ラインナップ。また、3種3層機を1系列導入し、高い機能性を持ったフィルムを製造可能です。一部ラインには欠点検知装置を設置し、品質向上に努めています。
インフレーション押出成形機と連動したインライングラビア1色印刷機が5系列。オフライングラビア印刷機は、6色、4色、2色の3系列で、6色機4色機は、表裏の印刷が可能です。
各種ポリエチレン製袋加工機をラインナップ。ポリ袋と云われるものは一通り製袋加工が可能です。
更なる品質向上を目指して、2001年4月より「信頼は、安全、迅速、確実」の品質目標を掲げ、品質マネジメントシステムの構築に取り組み、2002年4月にISO9001-2000を認証取得しました。また2018年3月にはISO9001-2015としての認証を受けており、今後もこのシステムを活用し継続的な改善を実施することで、品質とお客様の満足度を高めて行きます。